一部の無責任な人達の餌やりに伴う野良猫の糞尿被害に困り、なんとか駆除したいと思っている人は少なくありません。

しかし、野良猫の駆除は物理的にも法的にも難易度が高いです。

野良猫の駆除といえば毒入りの餌を与える方法が有名ですが、違法性も高くニュースにも取り上げられています。なによりも事故が起こる可能性すらあります。

保健所に言っても駆除してもらえませんし、捕獲しても保健所が引き取りを拒否するケースもあります。

野良猫相手に困っているなら、駆除するよりも忌避するべきです。

忌避なら猫よけ機器を設置するだけです。猫よけの対処法が確立されていますから、違法行為に手を出さずとも対処が可能です。

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ノラ猫を駆除すると犯罪になりうる

飼い主がいないネコも法律によって守られています。

あなたが糞尿被害によって困っているからといってノラ猫を殺傷すると、動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)の動物殺傷罪に該当し、2年以下の懲役または200万円以下の罰金になります。

なぜ犯罪になるのかといえば、毒餌を与えたり捕まえたりしなくても、他の方法で解決できるからです。

他人が飼っている猫に毒餌を食べて死亡した場合、慰謝料の支払いなどの責任を負います。

猫よけは問題ないの?

猫よけグッズの設置は、あくまでも猫を寄せ付けない仕組みを置いているだけです。

自宅の庭に木酢原液を撒くのはガーデニングをしている人なら誰だってやりますし、スプリンクラーや超音波機器を置くのも問題ありません。

動物愛護の観点では「猫を駆除しようと思って猫を駆除する」のはダメで、自宅の庭から追い出すのなら大丈夫です。

ご近所付き合いの点からも駆除は危険

ご近所づきあいを考えても、「ノラ猫に毒餌を食べさせよう」「捕まえて駆除しよう」なんて考えはやめるべきです。

ノラ猫を殺傷する人と付き合いたい人なんていません。駆除と忌避ではイメージに天と地ほどの差がありますから、ご近所さんに猫の駆除を知られた時点であなたの人生が狂ってしまいます。

もっともよくないのは無責任な餌やりをしている人です。あなたの人生を狂わせるリスクを負うくらいなら、裁判所に訴えて餌やり禁止を求める方がよいでしょう。

神戸地方裁判所では、無責任な餌やりをしている人に対して損害賠償を命じた裁判例もあります。

「猫嫌いの人が猫の糞尿被害を訴えているのを知りながら、野良猫に餌を与え続けた近所の住人の行為が違法とされた」

( 神戸地裁 平成13年(ワ)第1958 号参照)